◎ スティックリングの概要

 スティックリングは,平成18年に福井運動公園事務所で「いつでも,誰でも,どこででも,楽しめるスポーツ」として考案されました。
 以前,考案したマレットゴルフは全国的に広まり,福井においても盛んに行われています。しかし,北陸の冬は風雪多く屋外での活動ができません。そこで,冬場でも同じように活動できるスポーツの必要性から模索を始めました。そして,カーリングをヒントに,台風で倒れた桜の木のコッパを古くなったホッケーのスティックで的にむけて打ち込むといったかたちが生まれました。その後,改良に改良を重ねスティックリング専用の用具を開発し,現在に至っています。
 簡単に言えば,スティックを使ってパックをポイントゾーンに向けて打ち出し,得点を競い合うゲームです。特別な技術や力を必要とせずルールも簡単なことから,誰でも安全に手軽に楽しめるスポーツです。今では,マレットゴルフ等の愛好者も冬場の活動として,カーンというパックを打ち出す音と共に歓声を上げて楽しんでいます。また,公民館でのディホーム等における活動にも人気があり,学校での学年行事「親子のつどい」等の活動でも喜ばれています。

◎ スティックリングの特徴

*室内でのゴルフ型スポーツですから,天候に左右されずいつでもゲームを楽しむことができます。
*競技者のレベルに応じて打つ距離を調節できるので,子どもから高齢者までゲームに参加することができます。また,車いすなどを利用されている方も参加が可能です。
*1チーム3人の団体戦なので,勝敗を決する作戦と作戦に伴う技術により,ゲームの意外性や満足感等を味わうことができます。
*プレーについて語り合い,見ていても面白いことから,「やって楽しい」「見て楽しい」スポーツです。

◎ 基本的なゲームの進め方

<ゲームの前に>
◆プレー人数 → 原則的に1チーム3人とする。
◆エチケットリーダー → 各チームに1人,エチケットリーダー(ルールを理解している人が担当)を決め,その試合の審判&スコアラーを行う。
◆スタート(打ち出し)ライン → ショート(青),ミドル(黄),ロング(赤)の各スタートラインを活用する。
(例)1・4イニング=ショートから,2・5イニング=ミドルから,3・6イニング=ロングから

<ミニゲーム>
① ジャンケンで勝った方が先攻・後攻を選び,パックを交互に打つ。(1打のみ。打ち出すパックの順は①1→②2→③3)
② 得点の多いチームが本ゲームの先攻・後攻を選ぶことができる。(同点の場合,中心に近いパックのチームが勝ち)

<本ゲーム>
① ゲーム開始。第1打目を先攻・後攻交互にパックに書いてある番号順に打ち出す。パックがコート外にでたらOBとなる。
② 第1打目を全員が終了したら,第2打目を第1打目と同じ順でパックの場所から交互に打つ。第1打目がOBの場合は,打ち出しラインから第2打目として打つことができる。
(2打目はパスすることもできる)
③ 全員が第2打目を打ち終えたらポイントゾーン内(赤3点,黄2点,青1点)のパックの得点をチームごとに集計し記録する。
④ 2イニング以降,先攻・後攻を交互に繰り返し,右記①~③までを6イニング行う。ただし,5イニング目と6イニング目の得点は,ラッキーイニングとして3倍となる。
⑤ 勝敗は,6イニングの合計得点で決める。同点の場合は,勝ちイニング数の多いチームの勝ちとする。それも同じ場合は,最高得点イニングを出したチームの勝ちとする。

<関連ルール>
◆パックの一時的移動 → 打とうとするパックの後方(打とうとする方向の後方)に他のパックあり打てない場合は,一時的に後方のパックを動かして打つことができる。ただし,ポイントゾーンに入っているパックは動かせない。
◆ラッキーショット → 第2打目以降において,相手の打撃によりコート外にパックが出された場合,出されたパックはポイントゾーンの周りの好きな場所から打つ(ラッキーショット)ことができる。

◎ ご一緒に楽しみませんか

 スティックリングとは,どのようにするのか。わかっていただけましたか? パックを打って滑らせるので,「打つカーリング」のようなものとイメージしてください。1打目をどこへ持っていくか,2打目をどのように打つか,常に他のパックの位置を念頭にゲームの先を読みながらプレーします。その思惑が成功したり,はずれたり・・・・すると歓声が,笑いが飛び出るのです。
 先ずは一度,試してみてください。